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フルミストについて

昨年度からインフルエンザ予防接種のフルミストが使用可能となりました。今までのインフルエンザ予防接種と異なり、鼻から少量(各鼻に0.1mlずつ)のワクチンを噴霧する投与法であるため針を使用しません。投与回数は1回で、針による痛みがないためこども達への予防接種のよい選択肢となりえます。

インフルエンザ予防効果に関しては、昨年度使用された情報をもとに得られたデータでは一定の効果を得ています。
現時点では従来の注射による予防接種と比較して、予防効果が特に優れているという報告はありません。

フルミスト自体の適応年齢は2歳から18歳です

【特徴】
・鼻から投与する生ワクチンです
・1回投与で終了します


【接種可能な年齢】2歳~18歳

【接種できない方】
①明らかな発熱を呈している方
②重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
③本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方(ゼラチンによるアナフィラキシーを起こしたことがある方は使用できません)
④明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
⑤妊娠していることが明らかな方
⑥上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方

【接種に注意が必要な方】
・重度の喘息の方へは接種は慎重にする必要があると言われています。普段から頻回に発作がでるなどなければ問題なく投与可能です。
・鼻へ投与する生ワクチンのため、接種後数週間は微量のウイルスを排出する可能性あります。そのため、免疫が低下している方と同居している方への投与も慎重にする必要があります。

【主な副反応】
生ワクチンのため、稀ですが発熱などインフルエンザ様の症状が出現する場合があります。
10%以上: 鼻閉・鼻漏(59.2%)、咳嗽、口腔咽頭痛
1〜10%未満: 鼻咽頭炎、食欲減退、下痢、腹痛、発熱、活動性低下・疲労・無力症、筋肉痛、インフルエンザ*(接種後数日にインフルエンザ様症状を呈した場合に、病原体検査を行った場合にワクチン由来ウイルスが検出され、インフルエンザと診断される可能性があります。
1%未満: 発疹、鼻出血、胃腸炎、中耳炎

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